囲碁の愚形。空き三角とサカレ形

囲碁は陣地の多い方が勝ちというゲームですが、言い換えると石の効率が良いほうが勝ちとも言えます。

この石の効率を考える上では、石の形がとても重要です。
石の形が良ければ効率が良く、石の形が悪ければ効率が悪くなります
この石の形が悪い状態を囲碁では愚形と言います。

このページでは愚形の代表例を見ていきたいと思います。

空き三角

下のような形を「空き三角」の愚形と言われています。

なぜ空き三角と言われるかと言うと、3つの石の真ん中に三角が空いているからです。

ではなぜ空き三角が愚形なのかですが、例えば下のように2つ石が並んでいる状態から1つ開けて打ったとします。

では白は3個の石を切り離すことができるでしょうか。

 

 


 

 

どうやっても切り離すことができません。

したがって空き三角は最低でも1つ離せるところをくっつけて打っていますので効率の悪い形ということがわかります。

また、下の図はコスミの状態ですが、コスミも相手から切られることはありません。

 

 

切られる心配のないところに1手余分にあるわけですから、やはり効率の悪い形と言えます。

したがって空き三角は愚形とされています。

サカレ形

下のような形を囲碁ではサカレ形の愚形と言います。

サカレ形がなぜ愚形なのかですが、基本的に石は下の図の上のように石がくっついている状態より、下のように離れている状態の方が効率が良いです。

ただ黒と白の石が1つずつくっついた状態であれば、どちらが良いかは状況によるのですが、別々に分かれてくっついている状態というのは引き離されている状態になるので効率が悪い形と言えます。

他にも愚形の例はありますが、とりあえず最初の内は空き三角とサカレ形にならないように気をつけて打つと良いと思います。