後手と先手
一般社会で「先手を取る」や「後手を踏む」と言ったりします。
これはおそらく囲碁用語から来てるものと思いますが、
他にも「布石を打つ」も囲碁用語から来てるようです。
このページではこの囲碁の先手と後手について説明します。
後手
下の図は黒が1目のヨセを打っていますが、その後白が打つ番になります。
このようにヨセを打った後に、相手の打つ番になるヨセを後手ヨセと言います。
下のように白から打っても後手ヨセです。
そして黒から打てば1目得して、白から打てば1目得するので合計2目違うことがわかります。
このようにどちらから行っても後手になり、合計2目変わるヨセのことを「後手2目のヨセ」と言います。
下の図の黒からの2線のハネツギも後手ヨセです。
白から打っても同じです。
計算は少し難しいので省きますが、後手6目のヨセになります。
先手
下の図で白から打った後、黒は放置しても大丈夫でしょうか。
白から切られると黒の陣地は大分減ってしまいます。
したがってツイで守ることになります。
この後白が打つ番になります。
このようにヨセた後にまた打つ番が来るヨセの事を先手ヨセと言います。
逆ヨセ
先程の状況で黒から打つと後手ヨセになることがわかります。
このように相手の先手ヨセを反対に後手ヨセで打つ事を逆ヨセと言います。
両先手
下の状況では白から打つと先手ヨセになることがわかります。
反対に黒から打っても先手ヨセになることがわかります
このようにどちらから打っても先手になるヨセのことを両先手のヨセと言います。
このような両先手のヨセは打つとただで4目変わりますので逃せないところです。
しかし状況によってはもっと大きいところがあり、手を抜かれる可能性もありますのでタイミングが重要です。